アゼルバイジャンにて神宿との出逢い
「こんにちは!」
爽やかな笑顔と共に声を掛けてきたのは、予約していた宿スタッフのファリットだった。
予約画面からしっかりとお客の予習をしてきたらしい。
前回の記事はコチラ→ガンジャに向けて
※宿の詳しい情報とご予約案内は記事の最後!!

にほんブログ村
まだドナーを頬張っている僕をよそに、メインバックとギターを車まで運んでくれる。
僕は店の横で話し相手になってくれていたおじさんたちに別れを告げて、ファリットを追いかける形で車に乗り込んだ。
ドライバーは宿の主、ハッサンと言った。
ハッサンは英語はほぼ壊滅的に話せないので、ファリットが流暢な英語で間を取り持ってくれる。
僕が宿で自炊ができるかと確認すると、「もちろんできるよ!なんならちょっとスーパー寄って帰ろうか!」ということで一路近所のスーパーマーケットへ。
今晩何を作るかとか何も考えていなかった僕だったので、とりあえずマストの野菜からかごに入れていこうとすると・・・
「あー確かトマトはうちにあるから大丈夫だよ!」と売り場へ戻される。
あ、そうなの?
「ナスも、玉ねぎも、にんにくも、うちにあるからね!」
え?それ貰ってイイの!!?
「もちろんさー(グッ)」
あ、ありがとう。
そうなると・・・あとはビールと水ぐらいしか買うもの無いんだけどー・・・
「水もうちにちゃんと飲み水があるぜ!マイフレンド!」
こ、心強い。
ここで日本のスーパーには無い珍しいものを発見した。
ひまわり!!の枯れたやつ
僕がこれまで訪れたほとんどの国々でおやつとして食べられていたけど、こうして丸ごとの状態で売られているのを見るのは初めて。
そう言えば昔、実家の近所でひまわりを育てて、枯れたあと種を回収して、それを植えてまた育てるってことをやってたことがあるけど、あの時のひまわりの種は食べられたのだろうか・・・?
「日本にはひまわりは売られてないのか!?」
ファリットが異文化を慈しむように聞いてきたけど、改めてそう聞かれるとこれまで訪れた国々の中では、売られていなかった国の方が少ないので逆に日本が珍しいのかもしれない。
これからのガンジャを担う新しい宿
宿に到着すると、なにやらまだ工事中の箇所があるようで、奥の方にある4つのバスルームはまだタイル貼りの段階だった。
ファリットがまだ未完成のガンジャホステル内を案内してくれた。
ここが共用バスルーム、ここが共用バルコニー、そしてここは地下レストランにしたいんだ!
ここ、いつOPENしたの?
「今月だよ!この間は中国人客が来てさー・・・」
僕はこの宿第一号の日本人客となった。
ただ、まだまだ改装中とは言え客室は超おしゃれな照明とか付けちゃってるし、バスルームもキッチンも冷蔵庫も使えるから、ちゃんと稼働はできる状態にある。
嬉しいことに何もかも案内や説明を付きっきりでしてくれるファリットとの距離の取り方に戸惑っていた頃、ハッサンが切って冷凍庫で冷やしてくれていたスイカを一緒に食べようと差し出してくれた。
パンとカッテージチーズと一緒に食べるんだって!
んーーーー(笑)
塩より変な食べ方があったとは・・・。
「しょうき、ちょっと休憩したら一緒に外出しないか?ガンジャの町を案内するよ!」
本当!?嬉しいよ!よろしく!
こうして休む間もなく外出することになった。
ホステルオブガンジャ ファリットの観光案内
ガンジャはここ2-3年で大きく変化したらしい。
綺麗に舗装されたばかりの道路に川は、人々の憩いの場となっている。
オイルマネーで沸くアゼルバイジャンの首都バクー。
他の小さな町々の人々は置いてかれてるんじゃないか・・・?
そう思って他の町へ来てみたものの、人口が2番目に多いガンジャは流石にそこそこ潤っているようだ。
やっぱりもう少し田舎町を選択すべきだったかな、と反省するも、ガンジャという異名を持つ町の魅力を拭いきれずにいた。
こっちは橋を渡った下町の風景。
新しい町の区画整理はよく川で隔てられる。
ファリットは実家へも案内してくれた。
厳格なイスラム教徒のお姉さんは、この街ではやや珍しい。
軽食も出してくれ歓迎ムードだったけど、さっき食べたスイカでお腹はパンパン。
その後もファリットはこれでもかっていうほど観光名所を案内してくれた。
町の至る所に出現するのは大きなメープルの木
町で一番大きなモスク!窓枠の釘も木製!
大衆浴場バーニャ!
今は向かいにある高級ホテルの客しか利用できない。地下で繋がっているらしい!
こちらも人々が集まる巨大スクリーンもある広場
なぜか町長邸をバックに写真を撮ってくれた(笑)
なかでも面白かったのがこのボトルハウス!!
昔ひとりの貧しい男が、ビンと石だけで家を作っちゃったんだって!!凄い。
よく見るとコンクリートにも見えなくはないが・・・まあまあまあまあまあ(笑)
そしてこの町を語るには外せない人物、ニザミ・ガンジャビ!!
彼は世界に羽ばたく有名な詩人!(らしい)
5つの代表的な詩を書いたそうで、そのオブジェやら言葉やらが、町の至る所に建築されている。
町のメインロードの名前ももちろんニザミ・ガンジャビストリート。
ちなみにニザミは名前で、ガンジャビはガンジャ出身って意味らしい。
よくわからんがみんな「二ザミ・ガンジャビ」と呼んでいる。
夜の憩いの場
ファリットが以前働いていたというレストランへも連れて行ってくれた。
そこにはもちろんファリットを慕う後輩の姿が。
僕にだけ紅茶を出してくれたんだけど、帰り際にハウマッチ?と聞くと
「Little much.」(払わなくていい)
と言われたの超かっこよかったなー。今度使お。
暗くなってきて人通りもまばらになってきた。
かつての憩いの場。今はおっさんしか集まらないらしい(笑)
ファリットの熱心な案内のおかげで、ガンジャ到着後半日で僕はかなりガンジャに詳しく、そして早くも愛着が湧き始めた。
それもそう。4時間も歩きっぱなしだったんだから。
ガンジャのおすすめ安宿
HOSTEL OF GANJA(ホステルオブガンジャ)《New2016年7月OPEN!》
(ドミトリ―、18マナト≒1,080円)
Wifi(弱いけど使える)、バスターミナルまで無料送迎?、自炊OK、英語OK
Wifi(弱いけど使える)、バスターミナルまで無料送迎?、自炊OK、英語OK
新しいゲストハウスなのでまだバスルーム等は改築中だった。
ガンジャ出身のファリットは、とても親切でガンジャの町についても詳しい。
オーナーのハッサンも良い人だが英語が全くなのでファリット経由での会話になる。
宿はオープンしたてで多分まだ10人も客は来ていない。客は僕ひとり。
そんな奇跡的な条件が揃ったから生まれた神対応でしたが、ここまではいかなくともファリットならきっと色んなことに満足させてくれるでしょう。ホスピタリティの塊みたいな人だから(笑)
本当こんな人に宿のスタッフをやってほしいなって心から思える人。
いつか工事が完成して、宿も軌道に乗った数年後に絶対また訪れたい宿となりました。
宿の詳細・ご予約はコチラ→HOSTEL OF GANJA(ホステルオブガンジャ)
Farido, thanks a lot!!!!!!!!!

にほんブログ村
スポンサーリンク
海外ホテル検索
「スーツケース買うのはちょっと…」という方はこちら
シリーズ510万部突破!旅の指さし会話帳
スカイスキャナーで航空券比較検索