世界一周ローカル旅

【実録】タジキスタン大統領国家警備隊(仮)に2時間以上拘束された話

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はいはーい。
みなさんお待ちかね!!
トラブルの話ですよー!!
今回はかなり詳細や会話もも細かく書いたのでいつもの記事よりかなり長めです!!

 

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次の目的地ホーログへの車を手配してあったので、この日は珍しく早起き。

 

6:30am
前夜は謎の体調不良であまり寝付けなかった僕。
夜中シホさんが寝静まった頃から2時間ほどずっとバスルームに籠りきりで上下から体内にある消化物を全て出し切った。
原因はおそらく疲労・飲酒・標高・・・。
ベトナムぶりに思いっきり短時間体調不良になった。

 

さあ今日でワハーン回廊ともサヨナラ。
アフガニスタンが目の前ってことで軍用車両とか警察官がウロウロしてるような勝手なイメージを持ってきてたけど、実際は全然普通の田舎。
隣国のことなんて嘘の様な雰囲気にびっくりしたし、安心して旅が出来た。

 

これから僕はホーログって町に向うけど、シホさんは少し手前のガラムチャシマという温泉につかれる町へ行くらしい。
たった一週間のふたり旅だったけど「ええ!!?一週間だけやった!!?」っていうくらい濃い日々を一緒に過ごせて本当に楽しかった。
ありがとう!シホさん!また逢う日まで~!!

 

と、なるハズだった・・・。

 

 

7:00am
約束の時刻に約束の場所へ僕らは来ていた。
ワハーン回廊でおそらく唯一の信号機の前。
まだ朝は早く、道行く人の数も車の数もまばら。

 

前日とある商店で紹介してもらったドライバーを待ちながら軽く朝食をとった。
とは言っても買い溜めしてあったビスケットと必要最低限の水のみ。
たったの数時間移動の為、ホーログに着いて宿を確保してからガッツリと食事をとる寸法だ。

 

 

7:15am
そのドライバーには前日僕らの顔写真がメールで送られてきているハズだ。
多少の遅刻は想定内だし全然許せる。

 

しかしここでお呼びで無い連中が僕らの前に立ちはだかった。
軍服を着て拳銃を持っているガタイの良い男二人組。
各20㎏程の荷物を抱えた外国人の僕らは明らかに目立っていた。
もードライバーが時間通りに来ないからっ!!

 

「パスポート」
はい・・・。

 

パスポートを見せると二人で何やら話し始めた。
そして・・・。

 

「登録がされていないみたいだな。署までご同行願おう」

 

え!?そんなハズは・・・。昨日あそこの警察署でしたばかりだよ?

 

「いいからとりあえず来るんだ」
無理無理!!今ここでドライバーと待ち合わせしてるんだ。だからここにいないと!!

 

「そんなことは関係ない。早く来るんだ!!」
なんで??ちょっとそこのお巡りさーん!!

 

昨日もその登録ってやつしたばかりなのに何でまたやらなきゃなんないんだよ!!
こいつら何とかしてよ!!

 

実は昨日泊まった綺麗なホテルにもWifiは無く結局昨日の登録が何だったのか調べられていなかった。

 

「昨日やったってのは誰にだ?」
そんなのわかんないよ!お巡りさん何とか言ってやって!

 

昨日僕らが謎の登録とやらに連れられた警官と同じ服装のおっさん警官を呼び止めたが全くこちらには加担してくれない。

 

そうこうしている間に僕らのドライバーらしき人物が車に乗って現れた。

 

ったく遅いんだよーさあ早くホーログへ。

 

なんてうまくいくハズはなく、そのドライバーは少し遠目でこちらの状況を数秒間観察した上で何処かへ消え去っていった。

 

そりゃそうだよね!!
地元民ですら警官は面倒の種。
関わらないに越したことないんだ。
きっとあのドライバーも僕らから支払われる予定だった約1,000円は諦めたんだ。

 

「さあ早く来るんだ!!」

 

この警官が役に立たないことはよくわかった。
もうドライバーにも見捨てられたしどうせ車探しからやり直しだ。
これ以上抵抗しても意味が無さそう。
それに昨日と同様なら数分で自由の身だ。
それからホーログを目指せばいい。
(そうしましょうか)
シホさんと目を合わせる。
面倒だがその登録とやらに今日も付き合ってやることにした。

 
 

それよりもさっきから気になるのが住民よりもはるかに多い軍人と警官の数。
道端に数十人もの軍人と警官が立ち並び、数十人の軍人を乗せた軍事用トラックが何台も通り過ぎて行った。
その光景は異様そのものでやけに仰々しい。
聞いた話では二日後にタジキスタン大統領が訪問するらしい。
そのせいで町は厳戒態勢。
昨日僕らが目星をつけていたホテルが満室だったのはそのせいだ。
警察署へ近づいて行くほど軍人と警官の数は増えてゆく。

 

「そっちじゃない!こっちだ!!」

 

後ろから声がした。
どうやら昨日とは別の場所へ連れて行かれるみたいだ。

 

え?なんで!?昨日はあっちでやったよ!?

 

「今日はこっちなんだ」

 

何十人の軍人と警官の前で連れて行かれる日本人バックパッカーふたり。
きっと彼らは偽警官ではないだろう。
でも彼らの目的は・・・?
登録は昨日もやったと言っているのに頑なに彼らの事務所に連れて行こうする。
しかもそっちへ行くとほとんど人通りが無い。
怪しい・・・。

 

今思えばこの辺りで誰かに電話を借りて日本大使館に電話すればよかった。

 

何かあった時の為にと彼らの顔だけでも押さえておく用にスマホの動画を回した。
撮影の開始と終了の時にしか音は鳴らないので彼らに怪しまれず顔を撮影することに成功した。
実はこれは昨日の連行時にもしており、シホさんはこのことを知っている。

 

後日タジキスタンの軍隊について調べてみると
「タジキスタン軍は陸軍、機動部隊、空軍及び防空軍、大統領国家警備隊、治安部隊で構成されている(Wikipediaより)」とあった。
おそらく彼らは大統領国家警備隊。
こんな何百人という人数を人口たった数千人の小さな町に派遣させられて暇を持て余してるんだろう。
嫌なタイミングで来てしまったもんだ。

 

路地裏で暴行を受けてカツアゲされる、という最悪な状況は回避した様だ。
彼らの事務所に着いた。

 

そしてさらに詳しいパスポートチェックが始まった。
昨日は数分で終わったのにいつまでたっても返してくれない。
一体どうなってるんだよ!!
こっちは早くホーログに行かなきゃならないんだ!!

 

30分程事務所の外で待たされていただろうか。
この事務所には5人位大統領国家警備隊の人間がいたが、英語が少しでも話せるのは一人の若手隊員だけだった。
その若手隊員は事務所の上の方の窓から僕らにこう言い放った・・・

 

 

「君たち、法律を犯しているみたいだ」

 

 

ええ!!!!?

 

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「君たち、法律を犯しているみたいだ。もう少し詳しく調べてみるからもう少し待っていてくれ」

 

え!!!!!?
ちょっとちょっと何か大変な事になってきとるやん!!

 

でもー・・・タジキスタンに入って今日で5日目、色々と思い出してみても思い当たる節が見当たらない。
ビザも指定の期間内のハズ。

 

なんか怖くなってきた・・・。
日本大使館の電話番号を調べようと地球の歩き方を開く。

 

隊員たちが怪しげにこっちを見ている。

 

「本をしまいなさい」

 

え、何で!?

 

と思ったけど日本大使館の電話番号はわかったのでスマホと脳内にメモして本はしまう。

 

シホさんにも何度も日本語で番号を伝える。

 

「そのスマホ見せなさい」

 

何で?ちょっといい加減にしてくれよ。こっちは法を犯した覚えなんて無いんだよ!日本大使館に電話してくれ!!

 

「・・・」

 

「ちょっとそこのふたり、中へ入って」

 

別の男が呼びに来た。

 

「スマホの電源は切っておく様に」

 

言われた通りにして事務所の一番奥の部屋へとついて行く。

 

 

 

「さて、君たちのパスポートを調べさせてもらったんだが、このタジキスタンビザはどこで取得したやつだ?」
キルギスのビシュケクです。

 

「45日間のやつだな?」
そうです。(見たらわかるやろ)

 

「タジキスタンへ入国したのはいつだ?」
4日前です。(それも見たらわかるやろ)

 

「これまでどこに滞在していた?」
ムルガブ、ランガ―、ヤムチュン、イシクシム

 

「実はその事なんだが、君たち外国人は入国3日目までに滞在登録をしないといけないんだ」
昨日しましたけど?

 

「君たちのルートであれば最初のムルガブでしておかなければならなかったんだ」
え?そうなの?じゃ昨日のは何だったの?そんなこと何も言われなかったけど?

 

「それを今詳しく調べている」
・・・。(やっぱり賄賂が狙いか?)

 

「君たち何人?」
日本人です。(さっきからパスポート見とるやろがい!!)

 

「ヒロシマ?ナガサキ?ど――ーん(笑)」
(うわ、まじ腹立つコイツ)

 

 

 

「彼は英語が全く話せないんだ」

 

唯一英語が多少話せる若手の隊員がパソコンに向かって作業している上司を指した。

 

「ここで英語が話せるのはオレだけだ。モスクワの大学で勉強したからな」

 

誰もそんなこと聞いてないしどうでもいいことをつらつらと話し始めた。

 

「タジキスタンの前は日本から来たのか?」
キルギスから陸路で来ました(さっき言ったろ)

 

「日本からキルギスに来たのか?」
いえ、インドから来ました。

 

「そうなのか。タジキスタンはどうだ?良い国だろ?」
ええ自然がすごいと思います。
・・・・・どうでもいい話が延々と続く。

 

 

「タジキスタン国内で写真は撮ったか?」
と、撮ったけど?

 

「ちょっとスマホに入ってる写真を見せてみろ」
それなら先に日本大使館に電話してくれって何度も言ってるだろう

 

「あーオレのはチャージが無くて通話出来ないんだ」
(絶対嘘だ)じゃあそこの上司の電話借りれないか聞いてみてよ!

 

「えーーうーーーん(スマホをいじりだす)」
えーじゃなくて!じゃあそこにある固定電話使わせてよ!

 

「あれは業務用のだから無理だ!」
いやこれ業務の一環じゃないの!?

 

「いいから早く写真を見せろ!撮影禁止のものが写っていたら消さないと駄目だから」

 

ここがワハーン回廊だからだろうか・・・。
他の国でも電車の駅など撮影禁止の場所は確かにあるが・・・。
何にせよ今ここにあるスマホの中にはここへくる道中に奴らを盗撮した動画も入っている。
バレたら絶対に・・・

 

 


やばい!!!

 

そのことを知っていたシホさんが機転を聞かせてデジカメを彼らに差し出した。

 

ナイスプレー!!シホさん!!!

 

自国の写真がたくさん見れて嬉しそうな若手隊員とその上司。
仕事しろよ。

 

写真を見ながらもこれはどこだ、これは何だと色々聞かれたが本当にどうでもいい内容なので割愛する。
しばらくして飽きたのかデジカメは戻ってきた。

 

 

「君たちが滞在登録していなかった件だが・・・もしアウトだったら罰金を払わないといけない」
や、やっぱりそうなるのね?だから日本大使館に電話してくれって何度も!

 

「わかった。じゃあどちらか一人を解放するから外へ出てその辺の人に電話を借りてすればいい」
え、何それ?わかった。じゃあ・・・

 

「お前は残れ。彼女に行かせろ。彼女は英語があまり話せない様だからオレと話しにならない」
わかったわかった。じゃあそうさせてもらうよ。(そんなことない。シホさん普通に英語話せる)

 

シホさんが奴を睨む目がめちゃめちゃ怖かったがこれで何とか日本大使館と繋がれる!

 

シホさんが部屋を出て行って、横でパソコンをいじっていた上司も出て行き、部屋には僕と奴のふたりきりになった。
よっぽど暇なんだろう。
これまでどんな人生を歩んできたか、を聞いてもいないのに勝手に話し始めた。
全く興味も持てなかったのでほとんど聞き流していたが、だんだんとコミュニケーションが取れ始めた。

 

「君はこれまでどんな人生を送ってきたんだ?」
おれはねー・・・。

 

「・・・で、今に至るというわけか!そうだスマホの写真見せてくれよ」
わ、わかったよ。電源入れるから待って。

 

そう言ってさっきの盗撮動画を隠しフォルダへ移した。

 

ふと開けっ放しのドアの外を見るとシホさんの姿があった。
日本大使館には電話できただろうか。

 

『この人たち外に出してくれないねんけど』
え!?今までずっとそこにいたんですか!?

 

『そう。電話もここではするなとか言って』
なにそれ?話が違うやん

 

若手隊員に尋ねると、シホさんに部屋へ戻ってくるように言ってくれと言われた。

 

結局日本大使館には電話出来ず、さっきと状況は変わらないままシホさんは部屋に戻ってきた。
外の隊員たちの嫌がらせのせいで機嫌がかなり悪い。

 

『なんか状況は変わった?』
いや何にも。ずっとこれまでの生い立ちとかの話してました。

 

僕らこれからどうなるんでしょうね・・・?

 

『さあね。』

 

奴の目にシホさんの不機嫌さが写ってしまった。

 

「なんでそんな顔してるんだ?」

 

こいつは本当に空気が読めない。
いや、きっとわざとなんだけど、人を挑発するのが趣味らしい。

 

僕とはこれまでの人生話の交換をして仲良くなったつもりなのか、僕を味方に引き込みシホさんを変な奴扱いしようとする。
「彼女の英語はウズベキスタン訛りだ」

 

『あんたの英語だってめちゃくちゃでわかんないわよ!!!!』

 

シホさん待って!わかるけどちょっと我慢してください!!

 

確かに奴の英語は時々文法が滅茶苦茶な時がある。
でもそれは今どうでもいいし言っても状況は悪化しかしないのだ。

 

ここは不本意だが奴の機嫌をとろう。

 

 

 

 

どれほどの時間が経っただろうか。
あのあともまたどうでもいい話を続けていると、上司が部屋にやってきてパスポートを返却してくれた。

 

結局僕のスマホは一切見られずに済んだ。

 

「帰っていいぞ!今日ホーログへ行くんだろ?着いたらまず登録をしに行け!絶対今日中にだ!!」
はいわかりましたー

 

 

 

9:40am
釈放

 

よ、よかったぁ~。

 

 

ホーログに着いた僕たちは早速宿の人に借りて日本大使館へ電話したのだが・・・

 

この日は土曜日。繋がらなかった。

 

気付くの遅っ!!!

 

 

 

ホーログの観光案内所へ話を聞きに行った結果。
タジキスタンに30日以上滞在する場合は所定の場所へ滞在登録をしに行かなければならないそうだ。
でも僕らはそんなに長くは居ない。
その場合は一切何もしなくてOKとのこと。

 

つまりあの隊員たちは適当な事を言って僕らから賄賂をかすめようと思っていたが、あまりにも日本大使館日本大使館と何度も言うもんだから諦めた。でも僕らに何のペナルティも与えないのは不自然だから、ホーログで必ず登録しろと命じたのだ。それか45日間滞在可能ビザだったから勘違いしたか。

 

どちらにせよ30日間以上滞在するなら登録が必要とビシュケクの大使館でも言われなかったし、そんな制度があるなら45日間ビザなんてややこしいものなんで作ったんだろう。

 

それにあの隊員たちのやり方も悪質。

 

なんか色々怖かったしこのあと外出するのが億劫になってしまったことは言うまでもない。

 

前日の登録とは何だったのか、それは未だにわからないまま。

 

もちろんタジキスタン出国時にはそんな確認も無く、あっさりと出国できた。

 

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