世界一周ローカル旅

国境の事務所に泊まった話

LINEで送る
Pocket

キルギスタジキスタン国境越え
 
サリタシュでのホームステイを終えた僕らはその家族のみんなにお礼を言ってその家を後にした。

これからタジキスタンへ向かうと言う僕たちにホストファミリーのお母さんがタクシー乗り場まで案内してくれた。
通常キルギスからタジキスタンへ入国する場合、オシュでシェアタクシーを手配してサリタシュでは降りずにそのままタジキスタンへと向かう。
なのでここサリタシュからタジキスタン行きのタクシーを手配するのは容易では無かった。
オシュからのシェアタクシーでさえ一日に数本しか通らない上に、通ったとしても確実に満車だからだ。
シェアタクシーは通常同じ行き先の乗客で満車になればようやく出発するのだ。

 

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

 

待てど暮らせどサリタシュでタジキスタン行きで空席のあるシェアタクシーが来る筈がない。
ヒッチハイクしようにも車自体ほとんど通らないのだ。

 

や、ば、い・・・。

 

タクシー乗り場には暇そうなタクシードライバーがたくさんたむろしていた。
タジキスタンへ入ってすぐのカラクルと言う町まで行ってほしいと言ってもみんな口を揃えてこう言う。

 

「国境までなら1,000ソム(約1,600円)で行ってやろう!」

サリタシュ タクシードライバー
 

ハッキリ言って滅茶苦茶だ。
オシュからサリタシュまで乗り合いのマルシュルートカに乗ってきたとはいえ200ソムで来れた。
それがその3分の1あろうかという距離の国境まで500ソム(ふたりで1,000)も払えるはずがない。

 

奴らは困り果てている僕らをみて明らかに楽しんでいた。
だいたい国境まで行ったってその先どうすればいいのか・・・。

 

ここまで連れてきてくれたお母さんはいつの間にかいなくなっていた。

 

国によっては国境を越えたらすぐタクシードライバーがうじゃうじゃ寄ってくるのだが、キルギス・タジキスタン国境でそれは期待できない。
国境までとりあえず行ってしまってそこからまた別の車を見つけるか、という案もあったので
国境までのタクシー料金の交渉を試みる。

 

「ふたりで500ソムにしてよ」

 

「だめだめーふたりで1,000ソムだわっはっは!!」

 

何度やっても何度別のドライバーに話しても同じ。
(往復2時間もかからんだろうに。暇そうやねんからもう少し安くして行ってくれればいいのに・・・。)

 

彼らは全員でグルになって僕らで遊んでるだけだ。

 

「1,000ソムか、100USD払うんだ」

W1024Q75_20160620_125256
 

あほかこいつ。
金銭の価値がまるでわかっていない。
1,000ソム(約1,600円)と100USD(約10,500円)って・・・。

 

 
 

1時間ほど押し問答をした末に僕らはひとつの決断を下した。

 

とりあえず前へ進もう。
サリタシュよりも国境の方がタジキスタンへ行く車を捕まえ易いと踏んだ。

 

誠に腹立たしいがここは彼らに逆らい続けるのは良い方法だとは言えない。
泣く泣くふたりで1,000ソム払うことにしてタクシーに乗り込む。

 

 
ヤクさん

道中念願のヤクさんを発見した!!
ドライバーに頼んで少し車を止めてもらった。
前々から一度お逢いしたかったヤクさん。
地上で一番カッコイイ動物。

 

集団でノソノソと歩いていたのでユラユラと近づく。
僕の気配に気づいて少しづつ距離が開く。
立ち止まり様子を見てから一気に近づこうとすると・・・

 

全力で逃げられた(笑)

 

これまで何度かヤクさんを見たことのあるシホさんは「あんなに逃げていくヤク初めて見た」と言う。
「人馴れしてないみたいやね」
そういうことにしておこう。
かくして僕とヤクさんの初対面はこうして幕を閉じた。

 

あーあ。乗りたかったなー。

 

ヤク
 

 
キルギス タジキスタン 国境

国境に着いた。
正確にはキルギスの出国ゲート。
ここで手続きを済ませ、標高4,000m前後の無国境地帯を数キロひた走った先にタジキスタン入国ゲートがある。

 

時刻はお昼過ぎ。

 

時間はまだある。
ここに来た車にお願いしてカラクルかムルガブまで行ければ上出来だ。

 

ひとまず待ちながらビスケットやチョコレート菓子で腹を満たす。
出国ゲートの職員たちも暇そうだ。

 

「タジキスタン入国ゲートまでなら1,000ソムで乗せてやるよ」
乗せてもらうかい!!!

 

くそぅ。
思い切り足元みて楽しんでやがる。

 

しばらく待っていると一台の車が僕らが来た方から現れた。
車は満車。荷物もいっぱいだ。
それでも今はお願いして乗せてもらう他ない。

 

交渉はほとんど相手にされず、その車はタジキスタンの方へと消えて行った・・・。

 

6月下旬。
この時期のキルギスは昼間の日向は暑いくらいだが、ここは標高約3,200m。
太陽が雲に隠れて影になると一気に肌寒くなる。

 

夕方、雨が降ったり止んだりし始めた。
山の天気は変わりやすい。
ダウンジャケットとポンチョを羽織っていても寒くなってきた。

 

シホさんがじっとしていられないと、ポイの練習を始めた。

ポイ シホさん

 

僕もギターの練習。手がかじかんでいつもより酷い演奏。

国境でギター
 

日が沈んで薄暗くなってきた。
既に寒さがかなり辛い。

 

カップラーメンで少しでも温まろうと事務所の人に頼んで熱湯を頂いた。
タジキスタンの食事はあまり美味しくないのでインスタントラーメンを非常食として持って行くことをビシュケクで出逢った日本人旅人に強く勧められたのでオシュで買い込んできていた。

 

そのまま事務所の一室へ案内された。
ここからも外の様子が見えるので車がこればすぐに出て行って交渉できる。

国境カップラーメン

 

あたりは真っ暗になった。
結局この日、昼過ぎから日没の20時頃までに通ったキルギスからタジキスタンへ抜ける車は二台だけに終わった。
事務所の長が今夜はここで寝ても良いとの許可をくれた。
しかも暖房器具まで与えてくれた。

 

ありがたい。

 

国境ステイ

 

明日は早起きして朝から見張りだ。
午前中の方が確率は格段に上がることはわかっている。

 

そう言い聞かせながらこの日、初めて国境の事務所で就寝した。

 

■世界一周ブログランキング参戦中■

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

☆クリックするとランキングが上がります!このブログの順位もわかるよー!1日1クリック☆


キルギス編動画もよろしく!
①サリタシュでホームステイ!

②遊牧民の家ユルタを訪問!

③シホさんの電撃結婚!?

LINEで送る
Pocket

Tagged on:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です