僕と広大の朝はトラブルから始まる・・・!!
無計画なばっかりに昨夜は車泊することになってしまったのはまだ良いが、駐車した場所が悪かったのか朝起きたら知らない車に囲まれてそこから出られない状態にーーー。
なんでこうなった・・・?
昨日僕たちはペナン島を離れ、ランカウィ島へ移動することにした。
フェリーで直接行くと60リンギット(約2,000円)と高額だった為、一度マレー半島へ戻り、バスで移動し、再度フェリーで上陸することにしたんだ。
だが結果それでも45リンギット位かかり、そこまで大差が無かった上にフェリーの最終便にはギリギリで危うくランカウィ島まで辿り着く手前で一泊することになるところであった。
ランカウィ島へ着いたのは夜の8時を過ぎた頃。
今回僕はあえて地図も宿も全く何も調べずに来てみた。
到着すればどうせタクシーの勧誘で人がたくさん寄ってくるから、彼らから情報を集めて宿まで行ければいいや、と。
これぞノープランチャレンジ!!
予想通り着いた瞬間ひとりの男が僕たちにべったりと張り付いてきた。
彼はツアーやレンタルバイク等の仲介をしているそうだ。
「ここから安宿が多いエリアまでは歩いては行けない。バイクが安いからここで借りて行きなさい」だそうだ。
だがこの島の地理が全く頭に入っていない僕たちには全く響かない。
ひとまず地図を見せて貰い、彼の言葉を飲み込む。
確かに、ここフェリー乗り場から安宿の多いらしい地域までは20kmほどある。歩いては行けない。
バスは?・・・無いらしい
タクシーは?・・・高いし面白くないから乗りたくない
レンタルバイクを借りるにも幾つか不安があった。
1.ペナン島より少し高い値段設定
2.今は荷物が多く二人乗りが不可能なので二台借りなければならない
3.安宿の場所を知らない
4.もう真っ暗
さぁどうしよう・・・
そこにもう一つの選択肢が僕たちに与えられた。
「レンタカーなら今日は車で泊まれるよ!!しかもバイク二台借りるより安い」
『はよ言わんかい!!!』
僕たちは車をレンタルすることにした。
3日間で150リンギット(約5,000円)
支払いを済ませ車が停めてある所へ連れてきてもらう時にどのメーカーの車か聞いてみた
「HONDAだよ、いい車さー」←ここ重要
とりあえず今夜の寝床は確保した。
幸いここは島だし、野宿しようと思えばその場所探しにそこまで苦労しないだろう。
ビーチで寝るのも良い。
ただ今は夕食が最優先だ。僕たちはもう空腹だった。
適当に町の方へと車を走らせ、財布に優しそうなレストランを見つけた。
思いのほかクオリティ高めの焼き飯をいただき、店のおばちゃんと少し話をした。
『今日まだ泊まる宿が決まって無くて、車で寝ようかと思ってます』
「そうなの?その目の前に宿があるわよ、一泊80リンギット」
『高いですねー完全に予算オーバーなんでビーチかどっかで寝ます』
「ビーチは危ないわよ、観光客増えたからそれ狙いの悪い人もいるからね!ビーチは絶対ダメ!!じゃあこのレストラン朝方まで開いてるから店の目の前に停めて寝たらいいわ!翌朝シャワーも無料で浴びて行って!」
『本当ですか!!?ありがとうございます!!!』
水などの買い物をしたかったので車を走らせ近くの空港まで来た。
もう夜も遅かった為、人通りはほとんど無くちょうど空港の出入り口が閉められているところだったので、トイレとWIFIを少し拝借し諦めてまだこの時間でも開いている売店でも探そうと車のドアを開けようとしたその瞬間!!!
鍵が折れた・・・
車は借りた時からTHE ボロ車で、まぁ安くしてくれたから仕方ないかと思っていた。
22万キロから動かない走行距離メーター、上り坂になると明らかに他の車よりも馬力が少ない、など突っ込みどころは何箇所かあった。
そしてよく見るとHONDAではなくPROTON・・・?
もう夜中の11時だったけど、明日になるとこちらの責任が大きくされやすくなると思い空港の建物に戻って公衆電話からレンタカー会社の緊急連絡先へ連絡することにした。
流石に空港、建物の両端に1台づつ公衆電話だ佇んでいたのだが、何故か2台とも使えなかった。
目の前にホテルがあったのでそこで電話を借り、事情を説明しレンタカー会社の人がホテルまで来てくれることになった。
「15分で行く」
早急な対応ありがとうございます!!
―――30分後
先ほどレンタルした時にいた男がホテルのロビーに現れた。
電話で事情は説明してあったので、鍵を見せてそのまま予備キーと交換して終わりだと思っていたのだが
「今から事務所に戻って予備キーを持ってくるからここで待っててくれるか」
・・・なんで持ってこなかった!?
空港からフェリー乗り場前にある事務所まで車でも往復1時間くらいかかる。
『だったら一緒に連れて行ってくれる?途中で買い物がしたいんだ』
そう申し出ると車へ案内してくれた。
車内には彼の奥さんと3,4歳の子どもが2人乗っていた。
・・・え?なんでこんな夜中に家族まで連れてきたんだ!?理解できない。子どもが可哀想過ぎるだろ!!!
これも文化なのかなんなのか彼の拙すぎる英語に聞く気にもなれずそのまま車に乗り込んだ。
事務所に向かって車は走りだし、この時間まで開いている売店に連れてきてくれた。
買い物を終え、車に乗り込むと再び空港に。
「今から事務所に戻って予備キーを持ってくるからここで待っててくれるか。急いで行ってくる!!」
・・・やっぱり伝わってなかったか。もういい。子ども乗せてんだから安全運転でね。
空港前の芝生で蚊と格闘しながら待つこと1時間以上・・・
ようやく予備キーが現れた。
やっと寝られる、長い一日だった。
先ほどのおばちゃんに甘えさせて貰おうとレストランまで戻っては来たが、彼女はもう居なく営業中の明かりが眩しかったので、これだったら空港の駐車場で寝ればいいんじゃ、と言う結論に至り引き返すことにした。
やっと落ち着き寝る体勢に入れたのは2時半だった。
暑さから何度か目を覚ましつつも少し寝てようやく朝を迎えた時には・・・
この後昼過ぎまで空港スタバのほぼ使えないWIFIを使いながら待ちやっと出れた。
ランカウィ島に上陸して16時間、やっと宿探しがスタートした。
横山笑来
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